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安楽寺(あんらくじ)は、山梨県笛吹市石和町下平井に所在する真言宗智山派の寺院〔『山梨県の地名』、p.421〕〔『甲斐の国のたからもの』、p.3〕。山号は金剛山・本尊は観音菩薩像〔『甲斐の国のたからもの』、p.3〕。 == 立地と歴史的景観 == 所在する笛吹市石和町下平井は甲府盆地東部に位置し、笛吹川左岸・金川扇状地に立地する〔『山梨県の地名』、p.421〕。古来から氾濫を繰り返す笛吹川の影響が比較的少ない微高地で、上平井・中川とともに考古遺跡が多く分布し、奈良時代・平安時代の遺跡も多い〔『山梨県の地名』、p.405〕。古代の律令精度下には上平井・中川・笛吹市一宮町坪井地区を含めて山梨郡玉井郷に含まれていたと考えられている〔『山梨県の地名』、p.405〕。中世には平井郷に含まれ、甲斐源氏の一族・平井氏が進出する〔『山梨県の地名』、p.421〕。近世には下平井村が成立する〔『山梨県の地名』、p.421〕。 一帯は古代甲斐国における後期国府所在地と推定されている笛吹市御坂町国衙の地に近く、また古代官道・甲斐路(御坂路、中世の「鎌倉往還」)にも近い〔『甲斐の国のたからもの』、p.3〕。 甲斐国の国府は移転していたと考えられており、前記国府は笛吹市春日居町国府(こう)一帯に推定されている。一方、『和名類聚抄』に「国衙在八代郡」と記されていることから、「国衙」地名の残る笛吹市御坂町国衙付近が後期国府の所在地であると推定されている。甲斐路は東海道横走駅(静岡県御殿場市付近もしくは静岡県駿東郡小山町)から分岐する支路で、籠坂峠を越えて甲斐国府に至る道である。『延喜式』兵部省には甲斐路の宿駅として水市駅・川口駅・加吉駅の三駅の存在が記されている。このうち水市駅(みずいちのえき)の所在地に関しては笛吹市一宮町市之蔵に比定する説のほか、異説として笛吹市石和町平井や笛吹市御坂町上黒駒・笛吹市八代町奈良原に比定する説がある〔『山梨県の地名』、p.450〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「安楽寺 (笛吹市)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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